スパイス&ハーブ
便秘も冷えも解消する春のスパイス ”トリカトゥ”のレシピ
公開日: 2022.03.09 更新日: 2025.03.02
台所にあるものでぱぱっと薬が作れるところがアーユルヴェーダの良いところ。
「キッチンファーマシー」の考え方で、口に入れるものでも身体をケアします。
非加熱の蜂蜜にターメリックと胡椒を混ぜたり(喉が痛い時の舐め剤)
冬瓜と生薬を煮込んで薬を作ったり(チャヴァナプラーシュ)
バラと砂糖でジャム的なものを作ったり(グルカント)
何かと食べられるものでできるので、実験的な楽しみがあります。
スパイスを3種類混ぜて作るものにも何パターンかあって、
その一つで春に摂りたいスパイスミックスが「トリカトゥ」です。
3つの「辛」のスパイスミックス「トリカトゥ」

トリカトゥのトリはサンスクリット語で数字の「3」
カトゥは「辛い」を意味します。
辛いと言っても、唐辛子的な辛さではなく、胡椒の辛さ。
その刺激でぼんやりした春の身体が目覚め、ゆったりしている内臓が動き始めます。
入っているのは、
・乾燥生姜
・粒胡椒
・長胡椒
の3つです。
長胡椒は初めて聞いたという方もいるかも?
これは名前の通り「細長い胡椒」。
南アジア全域でとれて、国内でも沖縄の石垣以南には自然に生えています。石垣島を歩いていると、普通のおうちの石垣に長胡椒の蔦がはうようにして育っていて、おばあちゃんたちが摘んで干したりして使っていて、なんともうらやましい。
長胡椒は香り高く、その絡みもマイルドで、末端の冷えまで隅々温める効果があり、血圧降下作用もあるので、今大注目のハーブなんです。

緑から赤に変わったところを採って、さらに干すと真っ黒になります。
沖縄では「ピパーチ」などと呼ばれていて、沖縄そば屋さんに行くとテーブルコショーとして使われていますね。

作り方は簡単、3つのスパイスを「同量」計量し、パウダー状にしていきます。
理想的にはこんなすり鉢ですりたいところだけど...
面倒だったらミルを使ってしまいましょう。
すり鉢でも、ミルでも、1種類ずつ擦っていくのが正しいやり方だそう。
(写真では一緒くたにしてしまっていますね。すみません)

3種類ともボウルに入れて手でよく混ぜ、瓶に保存します。
スープに入れたり、白湯にパラパラかけたり、胡椒代わりで
トリカトゥは要するにスパイシーなパウダーミックスなので、普通に胡椒を使うシーンで料理に加えるだけでOKです。炒め物の仕上げや、スープにかけたり、自由にやってみましょう。
特におすすめなのは、
- なんだか最近身体が重たいなというとき
- くしゃみや鼻詰まり、頭の鈍重感などが現れている時
- 気づいたらお通じがしばらく出てないなという時
- 寝ても寝ても眠たい倦怠感が現れている時
重たい食事の後には、いつもより胃腸が楽だし、冷えたなあという時でも、スープにトリカトゥをかけて飲めば、たちまちポカポカしてくるから不思議。
朝の目覚めの白湯に、夜眠る前の白湯に、ぱらっとひとつまみかけて飲むのもおすすめです。
トリカトゥは春のKaphaを鎮静する。ダイエットにも!
厳冬から春にかけて、人の体内や環境の中ではドーシャ「Kapha(カパ)」が憎悪します。徐々に蓄積し、気温が上がって梅や桜などが咲く頃に、陽の光にあたったバターが溶け出すように、体内から鼻水をはじめとした「粘性」のものが出てくるのです。これが花粉症の症状。
花粉症がなくても、
- ずっと我慢していた気持ちが溢れ出す
- 何が悲しいというわけでもないのに泣きたくなる
- とにかく身体が重たいと感じる
という方も増えます。これも同様にKapha憎悪の症状です。
お通じもなかなか出にくくなりますが、同じ便秘でもVata優勢の乾燥性便秘とは違って「気づいたら何日も出ていない」緩慢なお通じになるのが春の特徴。放っておくとどんどん身体が重たくなってしまいます。
そんなとき、身体に程よい刺激を与え、動かしてくれるのがこのスパイスミックス。身体の変化感じながら摂ってみるといつの間にか鈍重感が消え、お通じもスムーズになり、気持ちもスッキリしてくるから不思議。ダイエットにも最適ですよ!
ご自身で作るのが一番ですが、材料を揃えるのが手間だったり、正解がわからない場合は石垣島のアーユルヴェーダハーブ園「もだま工房」のトリカトゥがとっても美味しいので、お取り寄せしてみてくださいね!
*注意点
暑くなってきたら特に摂り続ける必要はありません。
もともと暖かい体質の人にも不要なので、寒いなあ、停滞してるなあという方や、そういう季節にとるようにしましょう。