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ここ数年で都内ではスーパーでも普通に出回るようになった、アーユルヴェーダで最も重要なオイル「ギー」(ghee)

買ってみたはいいものの、
・どうやって使うかわからない
・意外と高くて続けられない
・市販の味は家族に受け入れられなかった
という声をよく聞きます。

ギーは、牛のミルクを温めて水分とタンパク質を飛ばした純正のオイル。元はバターなので、バターと同じように使えば良いのですが、名前が変わるだけでわからなくなるものですよね。

 

もちろん、探せば美味しいギーも販売されているのですが、確かに高いです。ギーは日常的にとってほしい良い油なので、eatreat.ではご自身で作ることをオススメしています。

 

おうちで作るギー:無塩バターを買ってきて自分で作ろう

これはeatreat.のyoutubeに掲載しているギーの作り方動画です。

<用意するもの>
・四つ葉さんなどの無塩バター 450gを1個
・琺瑯など、底が見える片手鍋
・ボウル、ざる、リードペーパー
・耐熱の保存瓶

<作り方>
・小鍋にバターを丸々入れて中弱火にかけ、まずは溶けるまで待つ
・あくっぽいのが出てくるので気になるようだったらとる
・だんだん大きい泡が出てくるので、弱火にして待つ
・だんだん小さい泡に変わっていって、ボコボコ...という音も小さくなってくる
・めちゃくちゃ小さい泡に変わったら、火を止めて、リードペーパーを敷いたざるで濾す
・絞らず、自然と濾されるのを待ち、粗熱が取れたら耐熱の瓶に移す

※ポイント
・瓶やボウル、鍋の水分はよく拭き取ってから始めましょう
・いつも同じサイズの鍋、バターの量などで作ると失敗しません
・だいたい1週間くらいで食べきると良いです
・ギーは常温で保存します

ギーは1日大さじ1杯まで。バターと同じように気軽に使おう

ギーは元がバターなので、いくら身体に良いとはいえ、
食べ過ぎると太ってしまいます。
普通の体型の方で「1日15gまで」太り気味の方は「1日10g程度まで」を目安にしましょう。

具体的には、次のような使い方がオススメです。

・オリーブオイルのように、スープの仕上げに

一番のオススメは、そのままスープの仕上げに使うこと。
オリーブオイルのようにスープの美味しさにプラスすることができ、
さらにギーの良さを引き出すこともできます。

洋風のスープだけでなく、味噌汁でも合うのでやってみてください。
シンプルな野菜スープなら、別のフライパンにギーとクミンシード、フェンネルシードなどのスパイウ温めて、ジュッと仕上げに入れる(テンパリング)するのも良いですね。

・パンに塗って食べる

カサカサしたパンは乾性という性質を持っているので、便秘の原因になったり、身体の中で詰まりやすくなります。そこでギーを塗って食べると、それだけでしっとりし、油分がパンの消化を助けてくれる効果も。
何より美味しくなるので、焼きたてのパンにギー、やってみてくださいね!

・ホットミルクにターメリックとギーを垂らして飲む

これはカフェなどでも見かける「ゴールデンミルク」のレシピ。
温めたミルク200ccくらいにターメリックパウダーを小さじ1/4、ギーを小さじ1杯垂らしてよく混ぜると、ゴールデンカラーの優しい飲み物が完成。

眠れない夜や、雨に濡れたり、寒い日に飲むとホッとします。
便秘を改善する効果も。

 

ギーはその良質な油分が身体を内側から潤し、様々な効果を期待できることでアーユルヴェーダではとっても重宝されているオイルです。

施術では飲用したり、目に入れたり(ネートラ・タルパナ)鼻に点鼻したりと、様々な使い方をするのですがこれはちょっと専門的な話。

もしセルフケアでも使ってみたいな、と思ったら、できたてのギーを乾燥が気になるお肌に塗ることから始めてみましょう。
お風呂上がりのお顔のケアはもちろん、眠る前に小じわが気になる目の周りや、唇などに塗るのもおすすめ。治りかけの傷口に塗ると修復作用も期待できます。

 

手作りギーはいつも一瓶、常備しておくとアーユルヴェーダがぐっと身近になるアイテムです。
はじめは焦がしてしまう方も多いようですが、動画を参考にしながらゆったりとした気持ちで作ってみて、暮らしに役立ててくださいね。

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