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「強壮学」が医療体系の一つにあるほど、
アンチエイジングに長けたアーユルヴェーダ。
そのアーユルヴェーダで「若返りの果実」と言われるのが「アムラ」(アーマラキー)です。

このアムラを含めた三大果実を「トリファラ」(トリはサンスクリット語で3、ファラは果の意味)と呼び、他にハリータキー、ビビタキがあります。

それぞれ、
・アーマラキー:ピッタ鎮静
・ハリータキー:ヴァータ鎮静
・ビビタキ:カパ鎮静
とされていますが、アムラは3つのドーシャすべての鎮静効果があり、中でもピッタ鎮静を得意としています。

ビタミンCが豊富で、抗酸化作用バッチリ。
優れた強壮剤、強精剤、胃酸過多や皮膚の難病、貧血、灼熱感、不規則な熱病などなど、様々な症状に効果的と言われています。

塩味を除いた5つの味覚すべてを含んでいることも特徴。最初に酸味が来て、最後が甘味とのことですが、実際に生のアムラを口にするとなんとも言えない渋みが口の中に広がって、ムー...という気持ちになります(どんな?)

 

アーユルヴェーダでは舐め剤を1年中摂ることが薦められる

フレッシュのアムラは日本でも春〜初夏の頃にインド食材店で出回り、それを舐め剤(ジャム)である「チャバナプラーシュ」にして1年を通して食べることが薦められます。写真は祐天寺のハタイクリニックで購入した既製品。チャバナプラシュはオンラインでも購入できます。

生のアムラの実とともに25種類ほどの様々なスパイス、そしてギー、ジャガリーなどを加えて何時間も火にかけながら練って作るのですが、なんとも言えない複雑な味。人によっては「あんまり...美味しくないけど、元気になるなら食べましょう」というギリギリのラインの味がします。
※注:私は好きです。

このチャバナプラシュ、本当に様々な効果が期待できるそうです。

• 免疫力の向上
• 基礎代謝の向上、消化機能の向上
• 動脈硬化の予防
• 腸内環境改善により、美肌になる

中でもシミ・しわ・白髪など「三大老化現象」を予防するとのことで、葛飾のインド人街で出会ったインド人は生のアムラをモグモグ食べながら「これ一粒食べると白髪生えないよ」とドヤ顔で言ってました。
めっちゃ白髪生えてるじゃん...!と頭を見やり思いましたが、口にはしませんでした。

ただ、ちょっと独特な味わいがあるので、アムラそのものをサプリメントで摂るのが一番手軽です。

オススメは、日本アーユルヴェーダスクールで作っている植物性カプセルのアーマラキーエキスです。毎日2粒、空腹時に飲むのを2ヶ月ほど続けましょう。
特に夏の手前から始めると、夏の終わり頃の疲れ方が全然違います!

 

生のアムラとローズで美人になるシロップ&砂糖漬けのレシピ

フレッシュのアムラは、季節が限定されますが、蔵前のアンビカショップで買うことができます。
手に入ったらシロップにするのが簡単。シロップが出来上がった後の実は、さらに砂糖づけして干すと柔らかいアムラ飴みたいな感じになります。

※以下のレシピはちこさんに教わったものを基にしています。

<作り方>
・生のアムラをさっと洗い、キッチンペーパーで水気を拭き取る。
・アムラをたっぷりのお湯で茹でて、火を通す。
※この時の茹で汁は捨てずに粗熱をとり、アムラウォーターとして飲んだり、顔を洗うのに使うと美肌になります。
・火を通したアムラと同量のきび砂糖、スパイス類(ローズペタル、コリアンダーシード、カルダモンシードなど)とともに瓶詰めし、5日ほど置く。
・寒さによりますが、1週間以内にはしゅわしゅわしてくるので、十分にアムラが浸かったことを確認し、漉してシロップを瓶詰めして保存する。
・ソーダなどで割って飲む。

・漬けていたアムラの実からスパイス類を取り除き、ナイフで半分にカットしてタネを取り除く。
・ザルに広げ、実を天日干しする。
・生渇きのところで砂糖をまぶすと食べやすくなる。
・完全に乾いたら瓶詰めして保存。飴みたいに時々食べる。

 

いかがでしょう?
ちょっと味が想像つかないかもしれないですが、アムラは大注目されている果実。
ぜひこの機会にフレッシュやサプリ、既製品なんでも良いので手に入れて、試してみてくださいね!

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