スパイス&ハーブ
夏バテ防止&夏の隠れ冷え性にぴったり!コリアンダー茶のレシピ
公開日: 2022.05.14 更新日: 2025.06.18暑くなってくると、自販機やコンビニを見るたびに冷たい飲み物を買ってしまいがち。
でもいくら飲んでも喉は乾く乾く。
気づいた時には足がパンパン!なんてこと、ないでしょうか?
夏は外は暑いけれど、電車など公共機関では冷房がしっかり効いているし、その上でキンキンに冷えた飲み物をどんどん飲んでいると内臓が冷えてしまいます。
冷たい飲み物を飲むとその場では涼しくなりますが、身体の内側まで必要以上に冷やしてしまい、消火の火まで弱まってしまいます。だんだんと食べられなくなり、食欲不振になって、気づいた時には夏バテしている。
冷たい飲み物は夏バテの大きな原因になるのです。
夏バテ防止に強い味方!コリアンダー茶の身体への働きとは?
いつも元気に食べていたい。夏の長引く風邪は引きたくない。
というわけで、アーユルヴェーダを知っている人ならみんなが初夏から始めること。
それが「コリアンダーシード」でお茶を作ることです。

コリアンダーシードは、パクチーの種。
3つのドーシャすべてを鎮静しますが、特にピッタを鎮静するので夏向きのスパイスです。
辛味はなく、柑橘の仲間なのでタネを噛むとフレッシュな甘さがあるところが特徴です。
- 利尿作用
- 消化力増進剤
- 味覚をよくする
- 収斂作用
- 目に良い
- 心地よい
- 熱病・喉の渇き・灼熱感・嘔吐・呼吸困難・咳・痔核・寄生虫・悪臭・傷に効く
とありますので、夏にありがちな次のような症状全部に効果が期待できますね!
なんといっても、このスパイスは「冷性」なところが特徴的。
このコリアンダーを使って飲むお茶が温かい状態でも、身体に冷性を与えてくれるので、内臓を冷やし過ぎることなく穏やかに身体を涼しくしてくれます。
その働きとしては、利尿作用があることでしょうか。お小水を気持ちよく排出してくれるので、それとともに体内の余計な水分が出ていって、身体が涼しくなるということだと思います。また、老廃物が溜まりにくくなるので、むくみも減少し、こもり熱もなくなり、食あたりなどを予防することもできます。
そんなコリアンダーシード、小さい子供でも摂れるスパイスなので、安心して家族でご利用ください。
コリアンダーでお茶を作って、夏バテ防止のレシピ

コリアンダーシードのような「こもり熱に効く」スパイス&ハーブは他にも
- カルダモンシード
- ベチパー
- ローズペタル
- ミント
- レモンマートル
などなど様々あります。
これらは全部、コリアンダーシード同様に「冷性」です。
スパイスというと、「辛い、熱くなる」というイメージを持ちがちですが、夏こそ味方につけたいハーブやスパイスって意外とたくさんあるんですね。
肝心のお茶の作り方はとっても簡単。
<作り方>
- 小さじ1-2杯を鍋で軽く乾煎りするポットに入れる
- 沸かしたお湯を注ぐ
これは一番早くて簡単な作り方ですが、さらにコリアンダーの冷性を余すことなく抽出するなら「冷浸水」がおすすめ。
<作り方>
- 大さじ1杯のコリアンダーシードをミネラルウォーターのペットボトル2リットルに注ぐ
- 冷蔵庫で保管する
- 翌朝、ペットボトルを取り出し、コリアンダーシードを濾して、水筒などに入れる
- 日中の飲み物として飲む
こうすると、よりコリアンダー茶によって涼しくなる体感を得やすくなります。
できれば朝、濾した後はちょっと常温に戻してから水筒に入れて飲むようにしましょう。
ミントやバラとミックスすると、より良い香りに!

ハーブとのミックスはこんな風に。
こちらの写真では、レモンマートルを数枚ちょっとモミモミしてから加えています。
※ハーブはちょっとモミモミすると香りが出やすくなります。
お茶ができたらあんまり熱々だと夏はかえって疲れてしまいますので、お湯が冷めるまで水筒に注いで、お出かけのお供に持っていくのはいかがでしょうか。
出先でちょっと喉が渇いたな、という時にひと口飲むと、清涼飲料水を何倍も飲むよりもずっと早く汗が引き、暑さが落ち着くのがわかります。
夏の隠れ冷え性さんにもコリアンダー茶が最適!
電車やオフィス、スーパーなど、夏の公共空間はクーラーが効きすぎていてキンキンに冷えがち。就寝時にも、迷いつつもクーラーをついついつけてしまいますよね。
一方で、外に一歩出るとその寒暖差についていけなくて、自販機を見つけたら冷たい飲み物を買ってしまう。そうしているうちに、内臓はどんどん冷えて、身体の表面だけが熱い。そんな「隠れ冷え性」状態になってしまいます。
隠れ冷え性が慢性化すると
- 便秘
- 偏頭痛
- 睡眠の質の低下
- 食欲不振
- むくみ
- 生理不順
などの原因になります。
年々猛暑が厳しくなるので、暑さ対策として冷たいものに頼りがちになりますが、その結果、冷えすぎないように気をつけて、「冷やす」と「冷ます」を上手に使い分けられるようになりましょう。
コリアンダーやミントなどのスパイス&ハーブに頼って、心地のいい夏を過ごしてくださいね。