食養生のレシピ
身体の芯まで滋養し元気を作るドリンク・パンチャナッツのレシピ
公開日: 2024.11.12 更新日: 2024.11.13朝は前の晩の食事が残っていて食べる気がしない。
けれど、今食べないとお昼前にお腹が空いてデスクのお菓子を食べちゃう...
朝ご飯やおやつの時間に栄養があって身体に優しくて、満足いくものがあったらいいのにな。
そんなお悩みがある方は多いのではないでしょうか?
アーユルヴェーダでは通常、食べたものが身体の栄養として代謝されるまで、ある一定の期間が必要としています。でも、すぐに身体の芯まで到達して滋養し、元気を作ってくれるパワーのある食材や料理、そのレシピもあるのです。それをアーユルヴェーダの言葉で「ラサーヤナ」といいます。身体の組織と組織をつなぐ経路を健康にすることやものを指します。
今回は、身体の芯まで滋養してくれて元気になるだけでなく、とっても美味しいラサーヤナとして、アーユルヴェーダの栄養ドリンク「パンチャナッツ」をご紹介しますね。
寝る前に簡単準備!パンチャナッツを作ろう
パンチャナッツのパンチャはサンスクリット語で数字の「5」5種類のナッツなどを使って作るのでパンチャナッツといいます。口にするだけで元気になりそうな名前ですよね。
準備するものは以下の通り!(1人分の材料)
寝る前にお湯に浸して準備する必要があるので、いつも作れるようにパンチャナッツセットとして小分けにしておくと便利です。私はそうするようになって続けられるようになりました。
<材料>
- レーズン 5粒
- 生のアーモンド 4粒
- 生のカシューナッツ 3粒
- デーツ 2粒
- 生のくるみ 1粒
- 牛乳 200cc
※ドライフルーツはオイルフリーの有機のもの、ナッツ類は生の有機のもの。牛乳はノンホモで非加熱のものを選びましょう
- ナッツ類、デーツ類はそれぞれ容器を分けて入れ、お湯を注いでできれば半日寝かせます。(寝る前に浸してから寝ると便利!)
- アーモンドの皮を剥き、デーツのタネをとります。
- ミルクと共にミキサーで撹拌します。
- 小鍋で温めて、カップに注ぎます。
こんな感じでできあがりです。
私はシナモンをちょっと振るのが好きです。
スプーンでよく混ぜて、結構食べ応えがあるのでスプーンですくいながら飲んでも良いと思います。
どんな時に飲んだらいいの?
- 朝ご飯に
パンチャナッツはかなり栄養価が高いので、朝ごはんにも適しています。
前の日の晩ごはんの時間が遅くて朝まだお腹いっぱい!ということが多い人にもピッタリ。 - 午後のおやつに
朝作って、ウォーマーに入れて持っていけば、職場でのおやつとしても楽しめます。 - 帰宅後の一息に
子育て中のお母さんの帰宅時など、ようやく家に辿り着いたはいいけどソファに座ったらもう動けなさそう...!というくらい疲れている時ってありますよね。そんな時、朝作っておいて、温め直してパンチャナッツを飲めばその場でむくむく元気になってきます! - 生理の前後に
パンチャナッツは身体の芯まで滋養するから、生理の時に出ていく月経血も含めて身体の構成要素を補ってくれます。生理の前後、貧血になりやすい方は連続して飲んでみてください。
5種類の食材が揃ってない!そんな時は
パンチャナッツはレーズン、アーモンド、カシューナッツ、デーツ、くるみといったシンプルな食材を5種類揃えれば作れるドリンクですが、ついうっかり何か足りないということもありますよね。そんな時も気を落とさないで。
一部の食材をお湯に浸して、撹拌してミルクで割ったり、ミルクを使わず撹拌しただけのナッツ&ドライフルーツドリンクもとっても栄養があり美味しいドリンクになります。
特におすすめなのはデーツとレーズンの組み合わせ。デーツを一粒、レーズンを5粒お湯に浸して一晩寝かせ、撹拌すると美味しいドリンクのできあがり。
- 便秘
- 貧血
- 疲れやすい
といった方にはおすすめです。毎日続けると少し良くなるかも。
生活習慣もラサーヤナになる。元気を保つ行動とは
ラサーヤナは「強壮法」と言って、生涯生き生き元気な心身を保つためにとても大事なアーユルヴェーダ医学の8部門の1つです。パンチャナッツはもちろん、他にもたくさんのハーブや食事のレシピが存在します。
ちょっと変わったハーブを手に入れて、そのサプリを飲んだりしてみても良いのですが、それよりもシンプルに、今日からできるラサーヤナがあります。それがアーチャーラ・ラサーヤナ「行動のラサーヤナ」です。
- 真実を語る
- 規則的な生活を送る
- 気候や季節に合った食生活を送る
- 自分に合った食事を摂る
- 寄付をする
- 本能に従って思考する
- 非暴力
- 怒っている人や、攻撃的なことを避ける
- 過度な飲酒、過度な性行為を避ける
- 他者を責めたり傷つけないこと
いかがでしょうか?当たり前のことばかりですが、意外とできないこともたくさんあります。ただ、これを実践する人はあらゆるアーユルヴェーダのラサーヤナハーブも必要ない、と言われます。
誰かが取り入れている健康に良いもの、ではなく自分に合った食事や暮らし方を見直したり、季節の変化を観察したり、無理をしてまで怒っている人のそばにいないようにする。など、身近なことから始めて、以前より元気になっているご自身を発見してくださいね。