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歳をとってくると身体中から逃げていく、それが潤い。
肌の表面だけでなく、口の中からも潤いは逃げています。
なんだか最近、口の中がカッサカサだわ...と思ってる人は潤い不足かもしれません。

口の中の潤いは唾液の分泌で保たれます。
この唾液の役割はさまざま。
口の中の粘膜全体を潤いで覆って、細菌の増殖も防いだり、虫歯予防になったり、そして何より「美味しく食べる」のに唾液は欠かせません。

なんとなく風邪をひきやすかったり、風邪をひくと長引くという人は、唾液が少ない傾向にあります。ウィルスをキャッチしてしまったとしても、そのあと増殖するのを防いだり、早めにやっつけるために唾液は必要不可欠です。

身体の中でも最も大きくあいている「口」はウィルスの侵入しやすいところ。
日頃からうるうるに満たしておくと、風邪をひきにくくなります。

口腔内の潤いには、水分だけではなく油分が必要です。
ケアにオイルをよく使うアーユルヴェーダでは、お口にも「オイル」。
ガンドゥーシャという「うがい」を推奨しています。
主に太白ごま油でのうがいをするのですが、オイル以外でもできます。

ベタベタするんじゃないの?と眉毛をしかめた方が多いのではないでしょうか。
やってみると、意外なくらいサラサラになり、うるうるに潤ってフレッシュな口に大変身です。

ガンドゥーシャのレシピ

1)ココナッツオイルまたは太白ごま油を25cc程度準備する。
あとで吐き出すので、吐き出しても良いコップに入れる。
2)歯磨き前の口に含み、フグのように顔をパンパンに膨らませて5分ほどステイする。
3)口の中で唾液が分泌し、頬がパンパンで痛いな...という頃に吐き出す。
4)ぬるま湯でうがいをする。

インターネットのレシピでは「ぐちゅぐちゅとオイルを口の中で動かしながら」というものが多いですが、アーユルヴェーダの伝統的なうがいは「動かさず口を膨らましたまましばらく置く」というやり方。

目安は10分ほどそのまま放置することです。ただ、我慢大会ではないので口の中に唾液が分泌し始めたら吐き出してもOK。中には涙や涎が出てくる人もいます。これは頭部に集まったカパドーシャがガンドゥーシャによって代謝された証拠なので、終わった後スッキリしますよ!

これによって頬が張るのでほうれい線予防にも良く、唾液がより分泌しやすくなります。
「朝の天気予報を見ている間やる」とか「あさイチのオープニングを見ている間だけやる」とか、大体の時間の目安がつけやすい朝の行動と合わせてやると続けやすくなります。

ルーティンにしやすい工夫が大切なので、毎日やっていることの中に自然と組み込んでみてくださいね!

ガンドゥーシャの効果は?どんな人におすすめ?

ガンドゥーシャを継続すると、

  • 喉風邪をひきにくくなった
  • 頬や首あたりのほうれい線が薄くなった
  • 口の中が潤ってて、乾燥している時期でも唇が切れない
  • ご飯がより美味しいと感じるようになった

といった効果を実感できるようになると思います。

ガンドゥーシャは口腔内全体のケアのため、次のようなことも期待できるとされています。

  • 歯槽膿漏の予防・改善
  • 歯ぐきを強くする
  • 虫歯になりにくくなる
  • 味覚が良くなる
  • 声が綺麗になる

こうしたことから、声を使った仕事をしている人(接客業、司会、歌手、人前で話す機会が多い)や歯茎が弱い人、虫歯になりやすい人などはガンドゥーシャを積極的にやるといいでしょう。

なんといっても「ほうれい線が薄くなる」のが嬉しいですよね!

ガンドゥーシャの注意点

夏はココナッツオイル、それ以外の季節は太白ごま油

オイルを使ったガンドゥーシャには「太白ごま油」または「ココナッツオイル」を使いますが、性質でいうとごま油は「温性」ココナッツオイルは「冷性」です。真夏の時期、またはもともとピッタが優勢な体質の方はごま油だと喉がイガイガするかもしれないので、ココナッツオイルを推奨します。その人によっては、一年中ココナッツオイルでのオイルうがいで良い可能性もあります。

一方、冷え性の方が寒い時期にココナッツオイルでオイルうがいをすると、途端に冷えてしまうことはありません。オイルうがいでそんなにたくさんオイルを吸収するわけではないので、両方を試してみて心地の良い方で続けてみてくださいね。

禁忌の時もある

  • 口内炎がある時
  • 発熱時
  • 粘膜を怪我して口腔内が切れている

このような時はガンドゥーシャはお休みにしましょう。
生理の時は他のセルフケアも含めて、ガンドゥーシャもお休みにする方がいるくらいです。
無理せず、できる時に続けるのが大事。

ちなみに、口内炎がある時には代わりにぬるま湯、牛乳でのうがいは可能です。
特に牛乳は冷性のため、口内炎の改善に効果が期待できます。
牛乳と水を半々で割って、牛乳水でうがいをするようにしてみてくださいね。

2024.11.12追記

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