セルフケア
ハーブパウダー「トリファラ」で作るさっぱりフェイスパックのレシピ
公開日: 2025.09.16 更新日: 2025.09.16
暦の上ではとっくに秋だというのに、未だ厳しい残暑。
夜も湿気が重く、寝づらさを感じる方も多いのではないでしょうか?
また、夏の終わりには眼に疲れが出やすいです。そんなわけで、
- 肌のざらつきが気になる
- 肌がベタベタしてて、スッキリ感がほしい
- 眼が充血している
- 瞼のむくみが気になる
という方もちらほらお見受けします。
そんな時おすすめなのが、アーユルヴェーダで最も有名な3つの果実のパウダー「トリファラ」を水で溶いて作るフェイスパックのレシピ。
トリファラは「3つの果実」アーマラキー、ハリータキー、ビビータキーのミックス

トリファラはアーマラキー、ハリータキー、ビビータキー、3種類の果実を乾燥しミックスしたブレンドのことを指します。アーマラキー、ハリータキー、ビビータキーはそれぞれPitta、Vata、Kaphaの鎮静剤で、3種類をブレンドして使用することで3ドーシャ全てを鎮静する優れた薬となります。

ここでは比較的手に入りやすいOrganic Indiaのトリファラを使用しています。
Organic Indiaのトリファラは、ボウルに取り出すとこんな感じの色のパウダー。
主に整腸を目的に飲用で使われることが多いので、錠剤やサプリメントとしても販売されています。
トリファラは3ドーシャをバランスする「消化力の調整剤」
トリファラは「3ドーシャ全てをバランスする」と書きましたが、具体的にどういうことなのか、イメージがつきにくいですね。
「3ドーシャ全てをバランスする」というのはつまり、私は消化力(アーユルヴェーダで"アグニ"といいます)の調子を整えることにつながると考えています。
アーユルヴェーダの中でも最も重要なコンセプト「消化力」は消化の火のこと。
皆さんが焚き火などで火を起こす時、火種に着火させ、火を起こしたら適切に風を送り、その火がどんと焼きみたいに過度に大きくならないよう、適度な潤いが空気中に必要とするように、体内で食物などを消化・代謝する消化の火を正しく維持するにはPitta(火)Vata(風)Kapha(水)が正しく働いていることが大切です。
正しく働いてもらうために、どのドーシャも食事や生活などで憎悪させないように予防する一方で、憎悪してバランスを崩している部分については、トリファラなど全ドーシャをバランスする生薬を摂ることで、憎悪してしまったドーシャを鎮静し、3ドーシャをバランスする。それによって、消化力が整います。
こうしたことから、トリファラを飲用で摂ると、
- 長年悩んでいた便秘が治った
- 食べ過ぎが続いていたけど、トリファラを摂ったらかなりスッキリした
- 残便感がなくなった
などなど、いいことばっかりのようです。
消化力が整うというのは、つまり腸内環境が整うことにつながるので、皮膚疾患が改善されたり肌トラブルが治ったりといったことも期待できます。また、腸内のガスも減少し、これによって睡眠の質が上がる(お腹のガスと睡眠の質低下は実はとっても密接な関係性にあります)。腸内環境の重要性はみんな気にしていることだと思いますが、トリファラで解決する方は多く見受けますので、ぜひ試してみて欲しいです。
トリファラは「削り取り」「強壮する」バランスハーブ。フェイスパックの後は保湿をしっかり。
トリファラは作用としては、不要なものを削り取り、強壮剤としても働く(元気をつける)バランスのいいハーブです。どちらかというと、体感としては「削り取る」作用の方が強いので、腸内環境改善で摂るのは良いのですが、あまり長期間取り続けると、出なくてもいいものまで出ていってしまうから要注意。
体内が乾燥しやすい傾向にある方は、ギーを意識して摂りながら、トリファラを摂るとバランスが取れるので試してみてくださいね。
トリファラでフェイスパックを楽しもう
トリファラパウダーは、上記の通り内服すると整腸作用が期待できる生薬ですが、水に溶いてクレイパックのように顔にパックすると、ざらつきやくすみが取れて、スッキリ透明感のある肌に整えることができます。
やり方はとっても簡単。適量をボウルに取り、少量の水で溶いてペースト状にします。

これくらいの濃度がおすすめ。

塗ります!

塗りました!

そのまましばらく置きます。
ちなみに、小さなお団子状態のものを2つ作って、瞼の上に乗せると、眼精疲労を軽減させる効果も。
冒頭でご紹介した眼の疲れにも効いて、ひんやりしてとっても気持ちいいです。
トリファラによるアイケア&飲用の仕方についてはこちらの記事で紹介してます>>>

顔の上のペーストが乾燥しきる前にぬるま湯で優しく洗い流します。
タオルで拭き取って、ローズウォーターでたっぷり保湿。
皮膚がつるんとして、スッキリし、気持ちまで爽快になるので毎日やりたくなってしまいそうです。
ジャリジャリしたペースト状でのパック、どれくらいやってもいいか気になりますよね。
どれくらいの頻度がおすすめ?
トリファラは「削り取る」作用が強いので、内服する場合も過度に行うと腸内が乾燥することもあると書きましたが、これはフェイスパックに使うときも一緒。そのため、フェイスパックは毎日やるというよりは1週間に2回程度、特別なケアとして行い、終わった後はしっかり保湿するようにして乾燥を防いでくださいね。
また、肌が弱い人は、少しずつ試してみてください。
いかがでしたでしょうか?
内服する便秘薬として有名なトリファラパウダーも、こんな風にフェイシャルで使えば、ざらつきが気になる肌もスッキリ。残暑厳しく汗が肌に滞留しやすい季節にもぴったりですね。
一つ持っておけば、様々な用途で万能に使えるトリファラパウダー。取り入れてみてもらえると嬉しいです!